2024年3月8日小説家デビュー33年をクリアしました。34年めに突入。
腕時計のカレンダーの日付を間違えてたんで忘れてました。1991年3月5日に『情断!』(講談社)でデビューした。──まあ、三十年、いろいろありましたが、「消えそうで消えずに地味にふんわり生き残る」って感じですねえ。
デビューしたばかりのころ、十年ぐらい先輩だった大沢在昌さんとか今野敏さんとか北方謙三さんとかは、仰ぎみる感じだった。まあ、持ち込み・無冠のデビューで、誰からも注目されず、書評などもあげられることのない泡沫作家の1人だったからね。当時の三十年作家というと……山村正夫先生とか、森村誠一さんとか。司馬遼太郎が1959年デビューなのか。
佐藤青南君がよく「小説家によってレイヤーがまったく異なるので、見える世界が違う」って言ってるけれど、本当にその通り。同じぐらいにデビューした同業者は、駆け抜けるように巨匠になってるか、筆を折って廃業しているかのどちらか。中間がいないなあ。
小説講座をやっている関係で、新人作家と触れる機会は、ほかの同業者にくらべると多い。かれらにはどう映っているんだろうか、なんてことは、ときどき思う。
同じぐらいのキャリアの同業者は「やりたいことはだいたいやった」って人も少なくないけど、まだ、やりたいことがたくさん残ってるから、もうちょっと書きたいねえ。
この仕事、明日、どうなるかわかんないけどさ。
鈴木輝一郎 by desktop
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