2024年3月5日ケイトリン・ドーティ『煙が目にしみる』で自分の葬儀をあれこれ思う
ケイトリン・ドーティ『煙が目にしみる』2016年国書刊行会読了、感想。これは超超超超収穫。23歳のアメリカ人女性の火葬技師によるアメリカの葬儀事情のノンフィクション。
中京大学で特別講義をやったとき、学生が「この本、面白かったです!」と熱く語っていたのでとりよせた本。彼女は十代で読んで挫折したそうな。身内の葬儀に出たことがなければ、知人の死は非日常で、そりゃ挫折はするよな。
60代で読むと、取り扱われる死体の側のことをあれこれ思うようになる。そこいらの描写が克明に描写されているので、とくにそう感じるよね。
この本を読んでいる最中、教会から連絡があって、教会員さんが亡くなった。いちおう、ルーテル教会の聖歌隊なんで、告別式に出席して讃美歌うたって。
だからどうしたという話だけど、まあ、いろいろ思う。
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