2024年3月28日木曜日

2024年3月25日音声配信は結局声だよねえ「うめしおのあぶらうってこ」

2024年3月25日音声配信は結局声だよねえ「うめしおのあぶらうってこ」

鈴木輝一郎小説講座の編集済講義動画の一斉配信を終え、編集済動画のセルフチェック。

いまの「新人賞を受賞してプロになろう」というスタイルにしてから13年になるけど、いまだに「ここがわからないのか」と驚くケースがある。何も考えなくても登場人物の履歴なんて思いつくもんだと思っていたけど、そういうのはレアケースだと判明したのが10年ぐらい前かな? ここらへんはそのうちまとめます。

2コマほど観かえして疲れたところでケータイから「うめしおさんがライブ配信やってます」と通知がきたのでRadiotalkでログイン。
だらーっと聴く。配信者がずっと話すことにコメントで返すスタイルね。Zoomだとかの座談会だとか飲み会だと、口のはさみかたがわからずに困ることが多いんで、配信者の雑談にどうでもいい茶々をいれると流れを止めることがある。
商売柄、文字を打つのは早いし苦にならないしね。あれこれどうでもいい話にどうでもいいコメントを返しても、流れをとめないようなタイミングで返してもらえるのがラク。これが小説の話だと仕事の頭になるんだけど、髪がべたっと薄くなってどうたらこうたらとか、近所の鳩屋敷のうんたらかんたらとか、そんな雑談。

Radiotalk発信でSpotifyで「うめしおのあぶらうってこ」が好きで、毎晩欠かさず聴いているんだけど、内容の他愛なさが気楽。

自分で配信やってて痛感するけれど、「人をひきつける雑談」って無茶苦茶難しい。いろいろなポッドキャストを聴いているけれど、「髭男爵のルネッサンスラジオ」「リリー・フランキーのスナックラジオ(これはポッドキャストじゃないけど)」と「うめしおのあぶらうってこ」に落ち着いてる。共通しているのは「声がいい」ことだねえ。

声がいいのは、本当に羨ましい。

うめしお「あぶらうってこ」は下記
https://radiotalk.jp/program/5088

髭男爵「ルネッサンスラジオ」は下記
https://podcastqr.joqr.co.jp/programs/hige

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2024年3月27日水曜日

2024年3月23日あと7ヶ月で人類が滅亡したらあなたは何をしますか・アニメ『キャロルの終末』

 2024年3月23日あと7ヶ月で人類が滅亡したらあなたは何をしますか・アニメ『キャロルの終末』

ネットフリックス『キャロルの終末』観了、感想。アニメ。30分かける10話のシリーズ。ただ、最初の3エピソードを観れば十分かな? 「地球に巨大惑星が7ヶ月後に激突して人類が滅亡する。それまでにどうやって生きるか?」って話です。社会的なパニックと暴動が起こり、そこそこ沈静化した状態からはじまります。スーパーやコンビニは略奪されたあとで、レジ係を武装した陸軍兵がやってたりしてます。

主人公のキャロルはたぶん40代で独身。美人でもなく社交的でもなく。暴動にともなう略奪にされるような資産はなく、レイプの被害にあうような年齢でも容姿でもなく。

この作品でのいちばんの問いかけは「あと7ヶ月で死ぬとわかっていても、することがない自分に気がつく」ってことですねえ。結局キャロルは「何をやってるかわかんねえ会計処理の会社でコピーとりの仕事について淡々と日々の仕事をこなす」ことになってゆきます。

これは観る年齢によって感じかたが違うかも。60代のぼくが観ると、同世代の訃報に触れることが多いこともあり、「まあ、人生のラストがわかるぶんだけ予定が立てられるかな?」なんてことは思う。朝、起きるはずだったのに死んでた、なんて訃報はよく聞くしね。キャロルの両親アバウト70代が全裸で生活してる設定があるけど、違和感は覚えるね。若者たちが無軌道な行動をとりはじめるのは理解できるけど。

あなたはあと7ヶ月しか生きられないとしたら何をしたいですか? ぼくは原稿書いてるね。

『キャロルの結末』へは下記

https://www.netflix.com/jp/title/81044590?preventIntent=true

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2024年3月19日火曜日

2024年3月19日2023年度の鈴木輝一郎小説講座の予選通過者は21人かな?

 2024年3月19日2023年度の鈴木輝一郎小説講座の予選通過者は21人かな?

さきほど受講生から某新人賞での二次予選確定の報告があった。時期的にこれが最後の報告になるかな? 2023年度のシメまであと10日ほどあるけれど。

今年度の受賞&デビューは日本ミステリー大賞新人賞の斎堂琴湖さん1名。受賞とデビューが同じ年度内にある。いままで「鈴木輝一郎小説講座はつごう14年間で20人のデビュー」って言ってたんだが、調べてみたら斎堂さんで21人めだった。あほやな。これはそのうち訂正します。

予選通過者の一覧は、確定したらこちらでも個人名や筆名を伏せて公表の予定。受賞するまでは誰が受講しているかは秘匿する方針だからね。個人情報保護は、うちは徹底してます。

予選通過者はたぶん21名。これはおおむね例年ぐらい。江戸川乱歩賞とか小説現代長編新人賞とか。エンタテインメントが多いかな? 在籍者は170人そこそこながら、長編を書き上げられるのが全体の3分の1ぐらい。50人は超えているけど60人には満たない。長編を書き上げられれば、ほぼ半分ぐらいが予選を通過できるようになる。長編を書き上げられるかどうかが、最初の大きなハードルの1つ。

受講生が50人に満たない頃は「作品講評をしたくても、講評する作品がなくて困る」なんてことがあったんだけど、いまはそれがなくてラクにはなった。「受講生が長編を書く気になるまで待つ」ことができるようになったんでね。「褒めたり励ましたりしなければ長編を書き上げることができない」では、プロになったあと、やってゆけないからね。

これは確定したらYouTubeで告知します。4月の講義のときに話すことになるはず。


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2024年3月18日たまには祝われる側にまわってみたい

 2024年3月18日たまには祝われる側にまわってみたい

花キューピットでお祝いのスタンド花の手配。今週金曜、帝国ホテルで日本ミステリー大賞に今野敏さんが、日本ミステリー大賞新人賞に鈴木輝一郎小説講座の受講生・斎堂琴湖さんが受賞し、その授賞式があるので。翌日に鈴木輝一郎小説講座の講義があるんで出席できない。今野さんは30年ぐらいのつきあいだし、斎堂さんは受講生なんで。

それにしてもスタンド花がいきなり高くなってる。1本2万円超えてるもんなあ。

新人賞は授賞式があるケースは少ない。たいていは編集部に呼ばれて賞状わたされておしまいなんだけど、大手の出版社で他に功労賞(柴田錬三郎賞を主催してる集英社とか、日本ミステリー大賞を主催してる光文社とか。江戸川乱歩賞はながらく講談社仕切りで授賞式をやってたけど、何年か前から推理作家協会賞といっしょに推理作家協会主催で授賞式をするようになった)がある場合にはいっしょにやる。

それにしても、お祝いを、する側だけじゃなくて、される側になってみたいよねえ。たまには。

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2024年3月16日土曜日

2024年3月16日ものすげえもんを読んだ・逸木裕『四重奏』

2024年3月16日ものすげえもんを読んだ・逸木裕『四重奏』

逸木裕『四重奏』(光文社2024年12月)超超超超超収穫。この数年でたぶんいちばんの収穫。すごいものを読んだ。積読してあったものを手にとったんだけど、仕事そっちのけで夢中で読んちまったぜ(^_^;)

音楽素材のミステリーです。ただし、ミステリーとしての構造よりも音楽小説としてすごい。

ストーリーそのものはシンプルで、急死した天才チェリストの謎の死について、ぱっとしない三流チェリストがその謎を追ってゆく、って話。

ただなー、凄いんだ、音楽の描写が。ぱっとしない主人公のチェリストが漫画喫茶で便所掃除する日常と、謎の音楽家とその四重奏団とかさ。話の奥行きが深くて、音楽の話だけではなく「創造とはなにか」「模倣と独創性と錯覚とは」というテーマを考えさせられる。

登場人物のつくりが細部にいたるまで丁寧。ぼくはほんのちょっとだけ出てくる、新興宗教の教祖・鬼龍院の俗物っぷりを堪能しました。

かなり小説マニアに向けて作ってあります。そこらへんはご理解くださいな。

ぼくの話では良さが伝わらないかな? まあ、騙されたと思って手にとってみてください。amazonへは(●ここ●)。


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