2024年3月19日火曜日

2024年3月18日たまには祝われる側にまわってみたい

 2024年3月18日たまには祝われる側にまわってみたい

花キューピットでお祝いのスタンド花の手配。今週金曜、帝国ホテルで日本ミステリー大賞に今野敏さんが、日本ミステリー大賞新人賞に鈴木輝一郎小説講座の受講生・斎堂琴湖さんが受賞し、その授賞式があるので。翌日に鈴木輝一郎小説講座の講義があるんで出席できない。今野さんは30年ぐらいのつきあいだし、斎堂さんは受講生なんで。

それにしてもスタンド花がいきなり高くなってる。1本2万円超えてるもんなあ。

新人賞は授賞式があるケースは少ない。たいていは編集部に呼ばれて賞状わたされておしまいなんだけど、大手の出版社で他に功労賞(柴田錬三郎賞を主催してる集英社とか、日本ミステリー大賞を主催してる光文社とか。江戸川乱歩賞はながらく講談社仕切りで授賞式をやってたけど、何年か前から推理作家協会賞といっしょに推理作家協会主催で授賞式をするようになった)がある場合にはいっしょにやる。

それにしても、お祝いを、する側だけじゃなくて、される側になってみたいよねえ。たまには。

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2024年3月16日土曜日

2024年3月16日ものすげえもんを読んだ・逸木裕『四重奏』

2024年3月16日ものすげえもんを読んだ・逸木裕『四重奏』

逸木裕『四重奏』(光文社2024年12月)超超超超超収穫。この数年でたぶんいちばんの収穫。すごいものを読んだ。積読してあったものを手にとったんだけど、仕事そっちのけで夢中で読んちまったぜ(^_^;)

音楽素材のミステリーです。ただし、ミステリーとしての構造よりも音楽小説としてすごい。

ストーリーそのものはシンプルで、急死した天才チェリストの謎の死について、ぱっとしない三流チェリストがその謎を追ってゆく、って話。

ただなー、凄いんだ、音楽の描写が。ぱっとしない主人公のチェリストが漫画喫茶で便所掃除する日常と、謎の音楽家とその四重奏団とかさ。話の奥行きが深くて、音楽の話だけではなく「創造とはなにか」「模倣と独創性と錯覚とは」というテーマを考えさせられる。

登場人物のつくりが細部にいたるまで丁寧。ぼくはほんのちょっとだけ出てくる、新興宗教の教祖・鬼龍院の俗物っぷりを堪能しました。

かなり小説マニアに向けて作ってあります。そこらへんはご理解くださいな。

ぼくの話では良さが伝わらないかな? まあ、騙されたと思って手にとってみてください。amazonへは(●ここ●)。


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2024年3月15日金曜日

2024年3月15日手垢のついたテーマと素材でも視点者をかえると名作になる ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』

 2024年3月15日手垢のついたテーマと素材でも視点者をかえると名作になる ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』

ジョゼ・サラマーゴ『白の闇』(河出文庫・amazonへは●ここ●)読了、感想。これは超超超収穫。「ある日突然目の前が真っ白になって失明する」という伝染病が一気に伝播して世界が終末に向かう、って話。人々がパニックに襲われ、強奪や強姦が頻発し、インフラが破壊され、って展開です。

この手の終末モノは昔っからよくあるんですが、たいていは物語をささえ切れずに「全世界ではどうなっているか」って大局的な話をはさむ。

だけど本書の場合、終始最初に感染したグループの視点(このグループ内の視点者はころころかわるけれど)の周囲何メートルかの話ですすんでゆくんで、中身が異様にリアルです。強姦とか射殺とかのシーンはとても痛くて読むのがきついっす。「読むのがきつい」のも感動のうち。ちなみに本書は新型コロナが世界中で猛威をふるうはるか以前に書かれた本。新型コロナのパニックを知ったうえで読むと、あらためて考えさせられます。

これはポッドキャスター「うめしお」さんに勧められて手にとった本。彼女からは以前「プロジェクトヘイルメアリー」を教えてもらって夢中で読んだ経験がある。自分と趣味の合う人の紹介する人の本はハズレにくいもんですな。

おすすめです。


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2024年3月14日木曜日

2024年3月14日私はマネーロンダラーではない人間の証明

2024年3月14日私はマネーロンダラーではない人間の証明

岐阜ダルク後援会の仕事で岐阜早田郵便局へ。中間支援組織の財務管理間接業務っす。

「預金者情報の整備へのご協力のお願い」にともなう書類の提出。マネーロンダリング法の関係で、決済口座の預金者情報の提出が必要なんで、そのためのもの。「マネーロンダリングに使ってません」と証明するためのもの。

岐阜ダルク後援会は「法人格なき社団(同窓会とかマンションの共済組合とか自治会費とかと同じ扱いね)」なんで、ゆうちょ銀行しか口座を開設できない。まあ、無茶苦茶めんどくせえんっす。NPOの法人格を作っちまう手もあるんでしょうが。

とりあえず規約と回答書、議事録、収支報告書、団体活動報告書を作ってプリントアウト。口座を開設するとき、あまりのめんどくささに閉口したんで、議事録とかちゃんと作る習慣をつくっておいてよかったぜ。

もちろん一発で済むと思うほど甘い考えは持ってねえんで、手間を食うと思いつつ岐阜早田郵便局(ここで岐阜ダルクの口座とかを作ったので、いろいろ話が早い)へ持ち込み、関係書類を確認して提出。岐阜ダルク後援会は口座を3つ管理しているので、あと2回、こういう作業が残っているはず。

鈴木輝一郎 by desktop

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2024年3月13日韓流ドラマ『私の夫と結婚して!』は悪役男女が光る

 2024年3月13日韓流ドラマ『私の夫と結婚して!』は悪役男女が光る

『私の夫と結婚して!』観了、感想。これは超超超超収穫。amazonプライムの韓流ドラマ。ぜんぶで16話。絵に描いたような勧善懲悪リベンジ物語。ラブコメかな? 笑えるところがいろいろあります。

頭脳明晰で隠れ美人だけど自己肯定感が極端に低いヒロインが、カス男と美人ながら性格悪い友人に陥れられ、殺された瞬間に10年前にタイムスリップして人生をやりなおす、ってな話。ハナトコバコしてます(わかんねえか、このたとえでは)。

ヒロインが徹底的に不幸に陥れられるのは第1話のみで、あとはずっと復讐の話。ヒロインとバディは「いい人」なんで、この種のドラマは悪役次第。

とにかくこの主人公の夫役のカスっぷりがすばらしい。女と金にだらしなく、でも三枚目としてのコメディパートを押さえつつ、凶暴な側面も出してる。

あと、主人公の幼なじみ役の、夫を寝取る側の友人の悪役ぶりも凄い。なんといっても目を引くタイプの美人で、「これならたいていの男は騙されるよなあ」などと思いつつ観る。彼女が復讐される側になると、つい「かわいそう」と思いかけるんだけど、絶妙なタイミングで彼女がヒロインを虐げたシーンが挿入され、「いかんいかん、こいつは悪い女だった」と我にかえります。

韓流ドラマのお約束で、ぜんぶの伏線がちゃんと回収されます。「ぜったいハッピーエンドになる」とおもいつつ、「どうやって帳尻を合わせるんだ?」なんて夢中でみます。

まあ、騙されたと思ってみてくださいな。夢中になるから。

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