風呂屋行ってすっきりしたところでポッドキャスト2本収録して力尽きた。にんにく注射がどのぐらい効果があるかは、疲れの取れ具合を見ないとわからん。フルスルチアミンは経口摂取するとお肌つるっつるになるんだが。
2023年5月30日火曜日
2023年5月29日月曜日
2023年5月17日水曜日
エロ小説で舐めるのはそこじゃない(小説技法の話)
エロ小説で舐めるのはそこじゃない(小説技法の話)
Twitterで書いた話を転記。
ふた昔前、鈴木輝一郎小説講座に「新人賞を受賞してデビューするのが難しそうなのでエロ小説書いてヒットしてそこから一般文芸に進出したい」という受講生がちょこまか来たのを思い出した。ホテルのレストランがカレーに力を入れる理由を知らねえんだ。
舌を噛みそうな名前の料理の味はわからんでも、カレーの味はたいていの客は知ってる。小説の場合、たいていの読者は刑法犯になったことがないから犯罪のことはわからんが、○○○はたいてい経験があるから下手がバレる。エロを舐めるな。舐めるなら(自粛)
鈴木輝一郎 by desktop
2023年5月11日木曜日
小説の面白さを決める主要な要素とは何か
小説の面白さを決める主要な要素とは何か
今日はおたよりボックスに寄せられたお便り。
先に結論を2つ言っておく。
1)「著者自身が、自分の作品のどこが面白いのか自覚していないのだから、読者に面白さが伝わらないのは当たり前」
2)「どうやってブラッシュアップをしていいかわからないのにいじくりまわしても、なにもかわらない。うんこと砥石の区別がつかずに包丁を研いでも何もかわらない」
作品の面白さを決める要素は主に4つ。
1)テーマ
2)キャラクター
3)ストーリー
4)素材
5)そのほか(文章など)
まるでAIに丸投げしたような抽象的な回答しかできないのは、沼田君の作品を読んでいないから。
なぜ「この作品のどこが面白いのか?」と聞かれて「全部」と答えるかというと、「面白い作品」のイメージを持っていないから。
「本気でプロデビューを目指すのなら、You Tubeなんか観てないで、さっさとどこかの小説講座に通いなさい」
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2023年5月10日水曜日
「小説の形はできていても書くことがないから中身がない」とはどういうことか
「小説の形はできていても書くことがないから中身がない」とはどういうことか
Twitterでウケたんでそこらへんの話を掘り下げた。元ネタはこれ。
小説技法のツイートや自分のYou Tubeのアクセスを解析してつくづく思うんだが、みんな「どう書くか」には熱心だけど「何を書くか」には無関心だよなあ。
万年予選通過者の共通点は「小説の形はできていても書くことが無いから中身がない」なんだよね。
Twitterではたいした話ができないので、もうちょっと掘り下げた話。
万年予選通過者の特徴。
書いて新人賞に応募すると、1次予選は確実に通り、2次以上はときどき通る。ただしすこしずつ投稿結果が下がっている。基本、「なぜ予選は確実に通るのに最終に残らないのか」が自分でわからない。「受賞作より自分の作品のほうが出来がいい」と思うことがよくある。
年齢はさまざま。職業もさまざま。男女どちらにも存在する。
ただし「今日どんなことがあったか」という身辺雑記を書くことができない。「自分の好きなこと・もの」について、なぜ好きなのか、どんなところが好きなのか、シーンで語ることができない。
三幕構成の話とかセイブザキャットの法則などが即座に出てくる。小説の書き方本に詳しいが、自分の好きな小説を語ることが出来ない。最近読んで面白かった小説が二十年以上前の作品。
「小説の形はしているけれど中身がない」作品の特徴、というか、共通点。
そこそこ面白い。テーマは「主人公ががんばる話」。
ざっくりしているが、だいたい万年予選通過者のテーマはざっくりしてる。
主人公には目的があって、目的をクリアする。小説の体裁はできている。登場人物の区別がつき、役割分担もできている。ラスボスがいて、脇役がいて、山場がある。
主人公はおおむね十代から二十代。三十歳を超えることはない。性別は男女どちらでも。児童小説の場合は主人公が小学生。
作品舞台は、ファンタジーの場合、中華ベースなのか西洋中世なのか日本の古代なのか不明のことが多い。日本の近代を舞台にした場合、ほぼ文化文政の江戸時代。
現代日本を舞台にしている場合、時代背景は「著者が主人公のときの年齢の時代」。60代が書く場合には作中にパソコンが出てくることはない。40代の場合は携帯までは持っていてもLINEを使っていない。
児童小説の場合、学校が舞台だとカリキュラムが不明。両親の職業が不明またはサラリーマン。
点検してゆくと「作品構造だけはしっかりしているけれど、特に訴えたいテーマがあるわけでもなく、突出した登場人物でもなく、ほとんど取材らしい取材をした形跡もみられない」ということがわかる。
けっこう間違えて評価しそうになる
ぱっと読んだだけでは「なぜ予選以上にならないのか」はわかりにくい。全体の9割を超える「何が書いてあるのかわからない」作品を読んでいて、こういう万年予選通過作品にあたると、けっこう感激してうっかり高評価をつけそうになる。
ちなみにここらへんの話は「とてもよくみかける例」であって、例外もけっこうある。
まあ、そんな雑談。
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2023年5月9日火曜日
自分の小説はどういう形で映像化されるかという話
自分の小説はどういう形で映像化されるかという話
ラジオネーム「こっそり受講生」さんからのお便り。
詳しい話は『印税稼いで三十年』(本の雑誌社)で書いたのでそちらを読んでください。
ぼくは「映像化に関しては口を挟まない」という方針なので現場との接点はなく、面白い話はないよ。
いつオファーがくるか
基本、新刊として出すと問い合わせがきます。業界慣習的に(出版契約書に書いてある場合もある)出版権を持ってる出版社、たいていは担当編集者を通じて連絡が来ます。
誰がオファーを出してくるか
ケースバイケース。フリーのプロデューサーとか、あやしい人からもけっこうオファーがある。映像は動く金の桁が違うんで、いろんな人がいる。
現代小説の場合だといろんな人から企画書が送られてくる。
時代小説は制作費がかかるせいか、オファー自体がかなり少ない(ないわけじゃない)。
歴史小説は、そもそもが「巨大な二次創作」みたいなものなんで、わざわざ原作料を払わなくていいと思われているのか、オファーそのものがない。NHK大河の『どうする家康』を観てると、「そのキャラクター設定、俺が書いたアレじゃねえか」と思うことがけっこうあるけれど、ここらへんは迂闊に口にするとブーメランのように自分にふりかかってくるから沈黙してます。まあ、お互い様。
『金ケ崎の四人』のときのオファーは、制作会社からではなくフジテレビの制作部から直接だった。転送されたメールをググるとその場でオファーしてきた担当プロデューサーの身元が確認できた。これはレアケース。基本的には映像関係は絡む人間と権利関係が複雑なので、誰にどんな権限があるのか外部からはわからない。
「今回は権限関係がシンプルで決まるから、映像化権料は言い値でOK」と毎日新聞出版に連絡をとったので決まった。
映像化権料の支払い
いまは出版社の法務に任せ、取り立てだとか権利関係の交渉もぜんぶ出版社に任せてる。以前は文芸家協会がエージェントをやってくれたが、映像化権管理の自由化にともない、各出版社がエージェントをやるようになった。そのほうがすっきりしていい。映像化権料は出版社に支払われ、マージンを差し引いて鈴木に振り込まれる形。
印税と異なり、映像化権料は固定。どんなにヒットしようが原作者には無関係。金額はというと「びっくりするほど安い」です。
映像化に関する鈴木のスタンス
「原作のクレジットが入れば、あとは何も言わない」という方針。小説と映画やドラマとではまったく別のもので、素人が口を挟むことじゃない。
撮影現場は面白いので、可能であれば見学させてもらう。『金ケ崎の四人』のときは調整がつかずに見送った。
ちなみに、映像化されても舞台化されても、原作の売り上げにはまったく無関係。
まあ、面白い話がなくてごめんなさい。
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2023年5月8日月曜日
Gとブラックキャップと不潔感という話
Gとブラックキャップと不潔感という話
お便りボックスに送られたお便りにお答えして。今回はラジオネームが書いていないな。
夏が来ると出てくる黒いアレ対策、圧倒的にブラックキャップが効果あります。
用法のところに書かれているものの、倍ぐらいの密度で並べていますが、それだと本当に見かけなくなります。年に1度か2度、迷い込んでくるぐらい。なぜあんなに効果があるのか不明ですが、本当にいなくなる。
関東と関西のブラックキャップは違うのか?
Gの地域差があるので、論理的には違ってもおかしくない。ただ、ぼくはamazonで取り寄せているので、地域差は関係ないかなあ。amazonだと「どん兵衛」は東西が別バージョンになってる。
それよりも、ブラックキャップの地域差を調べようとすると、つぎつぎとGの画像が表示されることのほうが参るよ。
それにしてもなんでGはあんなに不愉快なのか?
人間に対する危害という点では「蚊」のほうがはるかに有害。マラリアとか日本脳炎とか、いろいろ媒介している。
やはり、アブラギッてるといかんのか。同じハゲでも、トレンディエンジェルは意図的に小汚くして印象を強くしてるけど、理知的なパトリック・スチュワートやセクシーなジェイソン・ステイサムとはまるで雰囲気が違う。
そういえば、今年のブラックキャップの入れ替え、まだやってない。早くやっておかなきゃ。
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2023年5月6日土曜日
本と過去の栄光はなかなか捨てられない
You Tubeへのおたより、ありがとうございます。
マイクの感度がいまいち勝手がわからないんで、ときどき音が割れます、ごめんなさい。BGMのボリュームも、つい大きくしがちですね。いろいろ効果音がおまけでついてくるんですが、使うと煩わしいので、結局BGMとのミキサーしか使わない。
さて、本の管理の話。
うちの蔵書について。
かなり少ないです。3尺の本棚で10本いかないんじゃないかな。
十年ほど前に引っ越ししたとき、ほとんどの蔵書を処分しました。そのときの蔵書で持ってきたのは、正続群書類従、日本国語大辞典、国史大辞典と正続徳川実紀、吉行淳之介全集、隆慶一郎全集、かな。一揃えで十数万から何十万かする、高い史料ばかりです。
「ジャパンナレッジ」というネット辞典検索サービスに加入していると、これらの専門書が読み放題だし検索しほうだいなんですが、生活に困窮して年会費が払えなくなったときのことを考えると捨てられないですね。
いただいた本について。
商売柄、献本をいただくことはけっこう多い。「だれからどんな本をいただいたか」というのは非公開にしています。
いただいた本はすべて目を通してはいます。何を言っても自分に降り掛かってくるので感想などは基本的に非公開。ただ、目を通して記録をとったら、片っ端から寄付にまわしています。図書館だと廃棄されてしまうので、岐阜ダルクだとかおつきあいのある福祉施設に寄贈してます。
いまの小説は電子になったり、amazonでの再入手がしやすくなっているので、そこらへんは割り切っています。
買う本について。
基本、amazonで電子書籍です。小説とノンフィクションはこれ。
書籍流通の関係で、岐阜に住んでいると活字マニアの書籍の新刊の店頭入手が不可能だから。神保町の古書店街をぶらぶら歩いてぼーっと背表紙を観て歩くのが大好きだったんですが、そういう贅沢は岐阜にいると難しい。
読むときはキンドルのペーパーホワイトを使ってます。何百冊と突っ込んでいて片っ端から読む。ただ、eインクはレスポンスが悪く、紙の書籍よりもページめくりに時間がかかるので、読むのに時間はかかる。
とはいえ、クラウドにあると「買って読んだはずなのに忘れている」という場合に便利。先日、鈴木輝一郎小説講座の受講生が川村元気さんの作品について熱く語っていたとき、「どっかで聞いたことあるけど、誰だっけ」と思い、講義が終わってから買おうとおもってKindleを開けたら、すでに読んでた。
ただ、電子書籍は配信元が電子書籍事業から撤退すると消滅する。小説に関しては、電子書籍事業はかなり小さいビジネスなので継続が難しく、ちょこまかと参入しては消えてゆく。amazonはたまたま倒産していないだけで、若い読者にはおすすめはしない。
歴史小説の史料類はまだ電子化されていないものがけっこうあるので、紙で書います。
かつては神保町の古書店がこの種のものに強かったんだけど、amazonにとってかわられた感じ、です。
手元に置く本と寄付する本の見極めについて。
コミックは意外と廃番になって入手するのが難しくなるので、引っ越しのときにも廃棄せずに持ってきた。矢作俊彦・谷口ジロー『ハード・オン』は入手が困難になっているけれど、いまでも好きでときどき読み返す。
しかし今日のタイトル『本と過去の栄光はなかなか捨てられない』は本文とはまったく無関係だねえ。いちおう、レトリックの関係で並べてみたけれど、「過去の栄光」といったって、そもそも過去に栄光がなければ捨てようがないからね。ツッコミにくいところだろうけどね。
2023年5月5日金曜日
小説家志望者が行政書士試験を受験するメリットとは
小説家志望者が行政書士試験を受験するメリットとは
鈴木輝一郎小説講座では20代から30代の受講生で、特にこれといった資格やスキルを持っていない人には「行政書士の資格をとっておこう」という話をしてる。
先日の講義で「なぜですか」という質問がきたのでその整理。
1)行政書士は、法律や行政手続きに関する知識が必要な資格。
エンタテインメント小説を執筆する上で、法や行政に関する知識は不可欠なので、どのみち系統だった勉強は必要。
2)行政書士試験は、国家試験としては難易度があまり高くなく、しかも独学しやすい。
おおむね10%を超えるぐらい。新人賞の予選通過程度の難易度。過去問中心で記憶力が試されるので、40歳を超えると厳しい。
年間4万人程度の人気資格で、全国どこででも問題集と参考書が入手でき、隙間時間で勉強できる。
3)行政書士資格を持つことで、行政や法律に関する一般的の知識が得られる。
判例集や法令などが読めるようになるので、ネタが拾える。試験科目は民法、憲法、商法、行政法、法律一般知識(法律用語の基礎知識。「以下」と「未満」の違いとかとか)。
4)自分の法律スキルを客観的に示せる。「学んだ」ということが形になって残る。
行政書士の開業は難しいが、法学の知識があることは客観的に証明ができる。小説家を諦めた場合でも、資格は残るので転職には有利。
宅地建物取引士と試験科目がいくつか共通しているので、あわせて受験勉強するのもいい。
ミステリーを書く場合、刑法と刑事訴訟法の知識は不可欠なんだが、これは日弁連が主催する法学検定試験でカバーすればいい。
勉強は、できるときにやっておいたほうがいい。比較的難易度が高い資格ではあるけれど、司法書士ほどの「超難関」というほどじゃない。
とっておいて損はないし、取れなくても執筆に必要な知識なので、とれなかった場合のリスクも少ないしね。
鈴木輝一郎 by desktop
2023年5月4日木曜日
『どうする家康』の観方・物語にする場合にはその人物のどの部分を重点的に描くかが大切
『どうする家康』の観方・物語にする場合にはその人物のどの部分を重点的に描くかが大切
おたよりボックスに寄せられたおたより。
先生こんにちは。「どうする家康」わたしも毎週楽しく見ています。先日のYouTubeで先生が「NHKは時代考証はかなり念入りにやる」とおっしゃってましたが、ムロツヨシ演じる秀吉がぶっ飛び過ぎていて「あれはアリなのか?史実に属しているのか?」とちょっとだけ疑問です(ムロツヨシさん自身のお芝居は好きです)。先生はあの秀吉像についてどんな感想をお持ちですか?また、同ドラマ内の家康や信長の人物像についてもどう思われますか?
先に結論を言っておくと、「本当にNHKは丁寧な仕事をするなあ」というのが実感です。
むしろ、『どうする家康』で描かれているムロツヨシの秀吉像のほうが史実に近いですね。本能寺の変のあと、備中大返しに成功したあと、織田の家督を乗っ取っとってゆく秀吉の言動はかなり粘着質かつ陰湿です。
草履取りの雑人から努力だけで天下人になる、出世の階段を無邪気に駆け上がる陽気な部分だけに光が当たりがちなのと、そのほうが描きやすい。
かつて竹中直人が豊臣秀吉を演じたとき、熱血上昇志向にいちゃんと、天下人になってからの下品で野望と欲望まみれな俗物を、演じわけていて、凄みがありましたが、あれは「秀吉」の視点から描いていたので、そうした変化があった。
徳川家康と秀吉との接点は、本能寺以前は、「金ケ崎の戦い」「姉川の合戦」「長篠の戦い」ぐらいで、実はそんなに多くない。
家康の視点からみた秀吉、ということ。家康は天下人になったあと、今川も織田も武田もほそぼそだろうが、家名を維持しましたが、豊臣だけは徹底的に破壊しました。これは徳川家康は、秀吉の存在に対して、よほど不快か、個人的な嫌悪感を覚えていた、とみるのが妥当なところで、そこから考えると、ムロツヨシの、一方的に不愉快な役づくりというのは、いい方針だと想います。
物語に登場する人物を描くとき、「誰の目からみた、どういう面を描くか」というのは重要です。織田信長は残忍で冷酷な面があるのは確かですが、その一方、羽柴秀吉や長男の織田信忠には、信じられないほど無防備で温情に満ちています。
徳川家康は、大人物のイメージがありますが、実際の書簡や記録などをみると、かなり気が小さく、器量の小さい人物だということがわかっています。家康は脇役にまわることが多く、大人物の面しか描けないことが多いのですが、今回は家康の気の小ささ・慎重さがぞんぶんに出ていて、嬉しいですね。徳川家康とは『金ケ崎の四人』以来、十年ぐらいの付き合いになりますが、書けば書くほど家康の凡人っぷりには驚かされます。
NHKの『どうする家康』、主演が松本潤だと聞いて──というか、実はマツジュン知らなかったんですが、こんなにいい家康なんだ、としみじみしています。
最新の時代考証なども織り込まれているので、続けてご覧になることをおすすめします。
おたよりボックスへは下記のリンクから↓
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鈴木輝一郎 by desktop
ボウケンジャーop#ボウケンジャー #君だけの花#どぶろっく
2023年5月3日水曜日
人の噂も四十九日、男女の仲も六十九日という話
人の噂も四十九日、男女の仲も六十九日という話
先に言っておきます。どうでもいい雑談です。
これも先に言っておきます。「人の噂も四十九日」は間違いです。「人の噂も七十五日」が正解です。その昔、「御長寿クイズ」ってテレビでやっていて、「『人の噂も』さて、これに続く言葉は?」という出題に、アバウト九十のじーさんが「四十九日!」と即答した。まあ、七十五日よりは四十九日のほうが縁があるのはわかるけどね。
このところ、仕事の最中に「リリー・フランキーのスナックラジオ」をYou Tubeで流してます。聞き流すのに邪魔にならないけれど、ほどほどに気がそちらにいくバランスがいいので。
で、そこで出てた話。アシスタントの女性が「全女性の意見を代弁するよ!」といって意気込んで話したのが「(効果音)のとき、女の心は無になる」という件。
基本、リリー・フランキーのラジオは下ネタが多いんで、そのからみだと思うんだが、何度聴き返しても効果音で伏せられた意味がわからない。
「(効果音)のとき、恥ずかしいフリしなきゃいけないけど、別に恥ずかしくない」「あれ、お互い、首の位置に無理があって難しい」「(効果音)って名称がおしゃれっぽいけど、実際そんなに楽しくない」という具合。さあ、あなたはわかりましたか。
ぼくは最初、(効果音)かなと思ったんだが、それだと恥ずかしがってるかどうか、鏡の前でなきゃわからない。
ひょっとして(効果音)かと思ったんだけど、それだと「お互い、首の位置」では意味が通じない。
番組の最後に種明かしされて、つまりタイトルのようなわけなんだけどさ。いちおう、謎は解けたんだが、「本当に無になるのか?」という、新たな疑問が湧くわけよ。こう、遠い記憶をひとつずつたどるよね。「あれは演技だったのか? あれもこれも」と。
あほですな、俺は。
2023年5月1日月曜日
小説を書く場合「何のために書くのか」優先順位を意識しよう。
Twitterで受けたので自分でまとめ。
小説を書く場合「何のために書くのか」優先順位を意識しよう。
1)プロになりたいのか
2)称賛を得たいのか
3)書きたいものを書きたいのか
4)書くのが好きなのか
5)ほかに就ける職業がないからなのか
順位によって、やることは違ってくる。
「小説家と呼ばれたいから小説家になる」という動機でも構わない。その場合、やることは明快で、サクッと一般公募の新人賞に応募するのがいちばん手っ取り早い。
忘れがちだが「たくさん読んでたくさん書いてたくさん落ちる」は必須ではあるけど。
2)「称賛を得たいから小説を書く」というのであれば、新人賞は向いていないかも。新人賞を受賞した程度では見向きもされないのが現状ではある。
小説投稿サイトでの投稿は、どうなんだろう? これは詳しい人が答えておいてください。
3)「書きたいものを書く」のは、新人賞のほうが向いているかなあ。ぼくは基本、「自分の書きたいものを書く」というのを最優先していて、それでやってゆけているしね。もちろん「書きたい引き出しをつねに作る」ってやっておかないと、あっというまに失業してしまうが。
意外と5)はプロでやってゆけるんだ^^; 小説を書き上げるためには、人生がかかってるか、生活がかかってるかしないと難しい。人生がかかってると1冊は書けるんだが、生活がかかってるとけっこう何冊も書ける。生活は人生よりも重いね。
「誰のために書くか」バージョンもそのうち考えますね。
ちなみに、小説で最も難しいのは「読者に自分の作品の存在を知ってもらうこと」で、どういう形で作品を発表するか、意識することは大切。
世界は誰も俺には興味ない、って自覚がスタートだったりします。