エロ小説で舐めるのはそこじゃない(小説技法の話)
Twitterで書いた話を転記。
ふた昔前、鈴木輝一郎小説講座に「新人賞を受賞してデビューするのが難しそうなのでエロ小説書いてヒットしてそこから一般文芸に進出したい」という受講生がちょこまか来たのを思い出した。ホテルのレストランがカレーに力を入れる理由を知らねえんだ。
舌を噛みそうな名前の料理の味はわからんでも、カレーの味はたいていの客は知ってる。小説の場合、たいていの読者は刑法犯になったことがないから犯罪のことはわからんが、○○○はたいてい経験があるから下手がバレる。エロを舐めるな。舐めるなら(自粛)
鈴木輝一郎 by desktop