2023年5月6日土曜日

本と過去の栄光はなかなか捨てられない

 


You Tubeへのおたより、ありがとうございます。

マイクの感度がいまいち勝手がわからないんで、ときどき音が割れます、ごめんなさい。BGMのボリュームも、つい大きくしがちですね。いろいろ効果音がおまけでついてくるんですが、使うと煩わしいので、結局BGMとのミキサーしか使わない。

さて、本の管理の話。
うちの蔵書について。
かなり少ないです。3尺の本棚で10本いかないんじゃないかな。
十年ほど前に引っ越ししたとき、ほとんどの蔵書を処分しました。そのときの蔵書で持ってきたのは、正続群書類従、日本国語大辞典、国史大辞典と正続徳川実紀、吉行淳之介全集、隆慶一郎全集、かな。一揃えで十数万から何十万かする、高い史料ばかりです。


「ジャパンナレッジ」というネット辞典検索サービスに加入していると、これらの専門書が読み放題だし検索しほうだいなんですが、生活に困窮して年会費が払えなくなったときのことを考えると捨てられないですね。

いただいた本について。
商売柄、献本をいただくことはけっこう多い。「だれからどんな本をいただいたか」というのは非公開にしています。
いただいた本はすべて目を通してはいます。何を言っても自分に降り掛かってくるので感想などは基本的に非公開。ただ、目を通して記録をとったら、片っ端から寄付にまわしています。図書館だと廃棄されてしまうので、岐阜ダルクだとかおつきあいのある福祉施設に寄贈してます。
いまの小説は電子になったり、amazonでの再入手がしやすくなっているので、そこらへんは割り切っています。

買う本について。
基本、amazonで電子書籍です。小説とノンフィクションはこれ。
書籍流通の関係で、岐阜に住んでいると活字マニアの書籍の新刊の店頭入手が不可能だから。神保町の古書店街をぶらぶら歩いてぼーっと背表紙を観て歩くのが大好きだったんですが、そういう贅沢は岐阜にいると難しい。

読むときはキンドルのペーパーホワイトを使ってます。何百冊と突っ込んでいて片っ端から読む。ただ、eインクはレスポンスが悪く、紙の書籍よりもページめくりに時間がかかるので、読むのに時間はかかる。

とはいえ、クラウドにあると「買って読んだはずなのに忘れている」という場合に便利。先日、鈴木輝一郎小説講座の受講生が川村元気さんの作品について熱く語っていたとき、「どっかで聞いたことあるけど、誰だっけ」と思い、講義が終わってから買おうとおもってKindleを開けたら、すでに読んでた。

ただ、電子書籍は配信元が電子書籍事業から撤退すると消滅する。小説に関しては、電子書籍事業はかなり小さいビジネスなので継続が難しく、ちょこまかと参入しては消えてゆく。amazonはたまたま倒産していないだけで、若い読者にはおすすめはしない。

歴史小説の史料類はまだ電子化されていないものがけっこうあるので、紙で書います。

かつては神保町の古書店がこの種のものに強かったんだけど、amazonにとってかわられた感じ、です。

手元に置く本と寄付する本の見極めについて。

コミックは意外と廃番になって入手するのが難しくなるので、引っ越しのときにも廃棄せずに持ってきた。矢作俊彦・谷口ジロー『ハード・オン』は入手が困難になっているけれど、いまでも好きでときどき読み返す。

しかし今日のタイトル『本と過去の栄光はなかなか捨てられない』は本文とはまったく無関係だねえ。いちおう、レトリックの関係で並べてみたけれど、「過去の栄光」といったって、そもそも過去に栄光がなければ捨てようがないからね。ツッコミにくいところだろうけどね。


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