2023年3月21日火曜日

2023年3月21日記自作の書き下ろし現代小説の朗読会、行ってきました

2023年3月21日記自作の書き下ろし現代小説の朗読会、行ってきました

2023年3月18日2023年3月19日の2日間、上京してました。八重洲ブックセンターの一時閉店イベント。操觚の会経由で書き下ろし小説を俳優が朗読劇する、っていう、珍しいイベントね。

企画として「八重洲をネタ」「分量は原稿用紙換算15枚」というくくり。八重洲をネタにするとヤン・ヨーステンしかなくなるので「現代小説にしていい?」と聴いたらOKがでたので、現代小説・初老の男女の恋愛小説で組み、送って本番。

ダブルキャストで2公演。1公演目は原作に近い塾年男女、2公演目は30代男性・20代女性という組み合わせ。

どちらも「ほお!」という出来で、俳優って凄いよ。

1公演目は男性・田中智之、女性・齊田貞子。視点者の初老小説家の下心全開の下品なセリフが、田中さんの美声にかかるとロマンチックな響きになるのがいちばんびっくりした。
ヒロインは元風俗勤務で離婚直後で息子夫婦に離婚祝を、という設定なんだが、
これ、どうやるんだろ」と思っていたら、齊田さんの含みのある声だけで(朗読劇だから動きがほとんどない)、そこらへんの奥行きが伝わる。これは文字で表現できるわけがないので歯がゆいけどね。

2公演目。男性・内田吉則、女性・川越みほ。
内田さんはオーソドックスな中年小説家の雰囲気だったんだが、あとで聞いたら30代前半だということで驚いた。上品な感じなのは小説と舞台というメディアの差だね。小説はかなり下品でも許されるからね。
川越さんは声と演技で40代に見えたけれど、本人は20代後半の由。自分の母親ぐらいの人物を演じるためにどんな演技プランを立てたのか教えてもらおうと(経験のないことをどう表現するかは小説でも難しいからね)思ったんだが、忘れた(^_^;)

しかし、学ぶことの多い仕事でした。こういう機会がないと現代小説は書かないし、短編小説は発表の場がないしね。もともと短編は得意なんだけど、たまにやらないと腕が鈍る。

ともあれ、新しい仕事は大切。俳優の仕事は小説家の仕事の対極にあるなあ、と痛感。またやってみたいなあ。


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