アン・ハサウェイ他『モダン・ラブ』観了、感想。これは超超超超収穫。30分の独立した短編ドラマシリーズです。統一したテーマは「舞台はニューヨーク」「愛」という縛りね。元ネタはニューヨークタイムスのコラムなんだそうだ。
それぞれのテーマは「親子みたいな愛」「すれ違いそうな愛とすれ違った愛」「双極性障害の愛」「ゲイの愛と奔放な愛」などなど。
なにせ1本30分ほどの短いものなので、ストーリーは日常性が強く、きわめてシンプル。俳優の演技力ですべてが決まるタイプの種類の作品です。で、アメリカ映画って、本当に俳優の層が厚いと実感するシリーズでもあります。
第1話のグスマン役のローレンス・ポッサが素晴らしいっす。質素・風格・仕事へのプライドと、複雑な過去がありそうなのに、ほとんど何も語らず、表情と姿だけで物語ってますな。
あと、第2話のキャサリン・キーナー&アンディ・ガルシアの「むかし恋をしたけれどすれ違ったまま再会したふたり」の感じがすごくいい。
全8話で、どれもおおむね良好な出来。おすすめです。amazonプライムで公開中。
小説家鈴木輝一郎は今日もパコパコ