人間、ダサいから粋へむかう途上に「見苦しい」が存在する話。
リリー・フランキーの東京FM「スナックラジオ」2023年4月15日放送ぶん聴いていたら、路チューの投稿があった。
駅で電車を待っているとき、ホームで目が合った金髪の女性とビビッと電撃が走った。で、電車に乗ったら彼女のほうから寄ってきて、連絡先を交換した。翌日彼女は帰国するのでその前に会おう、となった。翌日中野で会ってお茶して、別れ際に彼女が涙を流すので、街なかで情熱的な路チューをした、って話。
そういう経験も昔、あったなあ、とちょっと遠い目になった。ここで最も重要なのは、目と目が合ったとき「ビビッときた」という感度の鋭さが養われているかどうか、だったりする。女性側のサインは理解できないことがけっこうある。ひとつ間違うと明らかにストーカーになるからね。
You Tubeの「来島美幸の婚活チャンネル」が好きで、よく観てます。「いったい俺が婚活チャンネルみて何の役に立つんだろう」と思うんだけど、身も蓋もないところが楽しい。
そのなかに「奢る奢られ論争」ってのが一定の周期で出てくる。食事どきのどっちが奢るか、とかそんな話。ぼくとしてはこちらのほうが耳を疑うケースがけっこうあるんだが、それはまあ、いい。婚活なんだから、男慣れ・女慣れしてないのは当然なんだから。
で、「奢るか奢られるか」論争をする入門編と、「ホームで目があって路チュー」の上級編の間になにが来るか。いきなり上級にはならないからね。そこで出てくるのが「どぶろっく」の「もしかしてだけど」のネタ。「それっておいらを誘ってるんじゃないの〜」ってアレ。
入門編と上級編はどちらも微笑ましいか羨ましいかだけど、中級編は「どぶろっく」でギャグにしかならない。
上級はいちにちにして成らず。笑い者になることと失敗を恐れず進むのがポイントだ。
いやまあ、上級編になってどうするんだろうと思うんだが。そもそも誰かに相手をしてもらえるとも思えないし。