2020年12月10日木曜日

えぞぎんぎつね『神殺しの魔王、最弱種族に転生し史上最強になる』はおっさんの願望炸裂ラノベでござる

 えぞぎんぎつね『神殺しの魔王、最弱種族に転生し史上最強になる』(2020年12月GA文庫)読了、感想。これは超超超収穫。ストーリーそのものは異世界ファンタジーの定番のものです、念のため。

しかし、うまいなあ。「知識と経験だけそのままで肉体だけ若返りたいなあ」と思うもんですが、もう、そのものずばり、そういう願望を充足させる作品です。視点者、「肉体は十代だけど中身がおっさん」ってのが伝わってきますねえ。

基本的にセリフで進行してゆき、描写も最小限にとどめてあるんですが、子供のドラゴンが出てくるところは、くわしく書かれてないのにドラゴンが見える。ぼくはここらへん、読者にゆだねる自信がなくて書き込んじゃう。こういう「読者にゆだねる」ところはぼくよりもうまいっす。

もちろん、えぞ君の作品ではお約束の、美少女にお風呂で背中を流してもらうシーンもちゃんとあります。



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