2020年11月4日『鬼滅の刃』(集英社)22巻まで読了、感想。このぐらい話題になったら、まあ読んでおこうか、って具合です。基本、ラチェット式にエスカレートするアクションシーンの連続で、無間列車をすぎたあたりで飽きてきますが、飽きても最後まで読める。
無間列車のところは格段に面白かったんで、いいところを映画化したんだなあ、というのが感想の第一。
「ものすごく面白いか」というと、ううむ……『ハリーポッター』を初めて読んだとき、「たしかに面白いし、読み始めたらやめられないけど、『どこかで読んだ』感が満載だよなあ」って感じたのを思い出した。1億冊売れる、ってことは、そういう話だ、ちうことだよなあ。「誰が読んでも飽きずにそれなりに楽しめる」ようにつくってあります。しかし、斬撃シーンがけっこうリアルで、おなかいっぱいにはなる。
いろんな言われかたをされてますが、キャラクター・ストーリーのいずれもセオリーに忠実な、いい作品です。新しいスタンダードの誕生の瞬間、ってところでしょうか。