キャリアが同じぐらいの新人作家がつるむと沈む
2024年12月17日にエックスに書き込んだもののストック
キャリアが同じぐらいの新人作家がつるむと、たいてい一緒になって沈むんだよね…この業界、ここまで厳しいと思ってなくて、耳馴染みのいい、甘い話と愚痴ばかり言うようになる。
つるむんならせめて10年選手とつるめ、お互いに学べるから、と思うんだが。
ひとり暮らしの専業作家だと、あっさりメンタルをやられるんで、週に一度でいいので「外に出て他人と交わる趣味」を作っておくのを強くおすすめします。専業作家、驚くほど簡単に鬱になるので。
二十年ぐらい前かな?「鬱病は小説家の職業病」ってあまり知られてなかった時代には、知人が(有名無名関係なく)次々とみずから命を絶つケースが多くて参りました(^_^;)
寝る、太陽に当たる、1日一度は人と話す、週に一度は外に出て他人と交わる、大切です。
予防が第一。
直木賞は一種の新人賞なんで、目指すなら文化勲章か芸術院目指しましょう。
ちなみに文化勲章の賞金、芸術院の年金は非課税。ノーベル文学賞の賞金も非課税
新人作家が「企画がなかなか通らなくて。俺に東野圭吾さんを求められても」とボヤくので「君のライバルは東野さんだろが。書店の棚に並べられるときは同じ。プロになるとはそういうことだ」とたしなめた。デビュー前は他の応募者がライバルだけど、プロになれば書店の棚全部がライバル。
厳密には「読者のほうが経験豊富なものは書き難い」かな?
たいていの読者は殺人事件の経験がないので推理小説に殺人事件は出しやすく、読者のほうが経験豊富な可能性の高い、官能の濡れ場とか食事のシーンは難しい、ってこたぁあります。
「受講生が自分を追い抜かすように」教えてはいますねえ。
ただ臥竜鳳雛というやつで、将来凄くなるといっても羽ばたかなければただの雛。老いた鳶でも飛び方だけは鳳雛に勝るんだぜ、ってことはあります。