2023年1月13日(金)AIは小説の執筆は無理だが小説講座の先生にはなれるかも
睡眠8時間。起きがけに短編仕事の下書き。
長編が一段落ついたので短編仕事に着手。
八重洲ブックセンターを舞台にした、操觚の会経由の仕事
「歴史小説にこだわらない」ということで「大人の男女の恋愛小説」で組んだ。枚数が短いので情景のスケッチに近いもの。
はっきり言って短編小説は自信がある。「俺よりいい短編を書ける人間は数えるほどしかいない」程度の自負はある。ただ、「こういうシーンだと加藤元の足元にも及ばん」ってものがときどきよぎるよね。読書経験を重ねるのが、いいとは限らない。
鈴木輝一郎小説講座の講座通信の編集作業。
AIは小説の執筆は無理だが小説講座の先生にはなれるかも
「AIのChat GPTの書く小説が凄い」という話を聞いたので、動作テスト。
設問が難しかったので、下記を参考にしました。
参考『梶谷健人「ChatGPT」にSF小説を書いてもらったら恐ろしいくらい普通に面白い作品ができてしまった』
https://note.com/kajiken0630/n/nb85a500530ed
Google翻訳で英語に翻訳して「AIくん、一緒に推理小説をつくろう!」と呼びかけると、「こんな設定やあんな登場人物を作ってゆきましょう」なんて具合に必要な材料を提示してくる。プロットを作るのであれば、役立つかなあ。すくなくとも、うちの受講生でここまで掘り下げて取材する例は少ないので、AIに全部書かせると予選は通るかも。
「小説を執筆するためには最低でもどんな情報が必要か」を洗い出すには役立つことは確かで、これは小説講座の先生の役割だな。
受講生に短編小説を書かせてみると、ときどき「どこにも欠点がなく、形は整っているけれど、熱気がなくてぜんぜん面白くない作品」を書いてくる受講生がいる。
ちょうど、そんな感じ。
AIはその性格上、過去作品を結集したものになるので、「一般受けする作品は書けるかも」かな? 「なろう」や「カクヨム」などは「ウケる作品のデータ」が揃っているので、小説投稿サイトだと威力を発揮する可能性はあるかも。新人賞は斬新さを問われるので、予選は通るだろうけど、その先は難しいかなあ。
ただ、アイデアをプロットまで練り上げてゆくやりとりに関しては、Chat GPTはぼくよりも上手いかな? 「自分で考えろ」と言ってる点ではぼくと同じなんだけどさ。
「わかりやすく小説の書き方を教える」という点では、ぼくより上、似鳥鶏さんや佐藤青南くんより下、ぐらいの水準。
今日はそろそろ仕事あがる。たまには早く休む。
鈴木輝一郎 by desktop