業務連絡(2023年3月27日記)鈴木輝一郎小説講座受講生のみなさんへ
2023年3月25日の講座動画および音声を一斉配信しました。確認してください。
鈴木輝一郎 by desktop
小説家鈴木輝一郎の公式サイトブログです。 1960年岐阜県生まれ。 著書多数 http://www.kiichiros.com
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2023年3月23日デビュー作はとりあえず買いだめしてストックしておけ
きのう、Twitterでだらだら書いたものをざっくりまとめました。
ネットで書いたものらしい作品が書籍化されたらしい新人さんと接したので。
デビューしたばかりだそうなので、公開でした話。
まあ、Twitterは消えものなので、その記録ね。
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1冊だけだと商業作家に「なれました」っていうのは、ちょっと待ったほうがいいかも。デビュー2作目の壁のほうが高いからね。胸を張るのは、それからでも遅くないよ。
デビュー作、著者割引で、印税天引きで200冊ぐらいまとめて買っておくんだよ。いまの書籍流通事情だと、書店からすぐに消えて断裁処理され、二度と入手できなくなるからね。
買った自著は同居してる親族、結婚している場合には配偶者の実家や親族に配りまくる。読んでもらうためじゃないよ。「こういう風にちゃんと形になるんだから、原稿を書き続けるのも大目に見てね」とお願いするため。執筆外環境を整えるためのもの。
あと「知人に配る自著」はあくまでも「次の作品を読んでもらうためのサンプル」なので、当然ながら完成した初稿原稿がなければ話にならん。一定水準のストック原稿は要る。ここらへん、小説投稿サイト経由と新人賞経由ではかなり事情が違うはずなんで、そのつもりで。
最も重要で難しいのは、未知の読者に自分の本のページを開いてもらうこと。名刺交換(いまはそういう機会はないけれど)した相手には、あとで一筆添えて自著を郵送する。その場で渡すと、帰りに捨てられちゃうからね。
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ここらへん、『印税稼いで三十年』(本の雑誌社)でコスリ倒したネタなんで、興味のあるかたは、本読んでやってくださいな。
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2023年3月21日記自作の書き下ろし現代小説の朗読会、行ってきました
2023年3月18日2023年3月19日の2日間、上京してました。八重洲ブックセンターの一時閉店イベント。操觚の会経由で書き下ろし小説を俳優が朗読劇する、っていう、珍しいイベントね。
企画として「八重洲をネタ」「分量は原稿用紙換算15枚」というくくり。八重洲をネタにするとヤン・ヨーステンしかなくなるので「現代小説にしていい?」と聴いたらOKがでたので、現代小説・初老の男女の恋愛小説で組み、送って本番。
ダブルキャストで2公演。1公演目は原作に近い塾年男女、2公演目は30代男性・20代女性という組み合わせ。
どちらも「ほお!」という出来で、俳優って凄いよ。
1公演目は男性・田中智之、女性・齊田貞子。視点者の初老小説家の下心全開の下品なセリフが、田中さんの美声にかかるとロマンチックな響きになるのがいちばんびっくりした。
ヒロインは元風俗勤務で離婚直後で息子夫婦に離婚祝を、という設定なんだが、
これ、どうやるんだろ」と思っていたら、齊田さんの含みのある声だけで(朗読劇だから動きがほとんどない)、そこらへんの奥行きが伝わる。これは文字で表現できるわけがないので歯がゆいけどね。
2公演目。男性・内田吉則、女性・川越みほ。
内田さんはオーソドックスな中年小説家の雰囲気だったんだが、あとで聞いたら30代前半だということで驚いた。上品な感じなのは小説と舞台というメディアの差だね。小説はかなり下品でも許されるからね。
川越さんは声と演技で40代に見えたけれど、本人は20代後半の由。自分の母親ぐらいの人物を演じるためにどんな演技プランを立てたのか教えてもらおうと(経験のないことをどう表現するかは小説でも難しいからね)思ったんだが、忘れた(^_^;)
しかし、学ぶことの多い仕事でした。こういう機会がないと現代小説は書かないし、短編小説は発表の場がないしね。もともと短編は得意なんだけど、たまにやらないと腕が鈍る。
ともあれ、新しい仕事は大切。俳優の仕事は小説家の仕事の対極にあるなあ、と痛感。またやってみたいなあ。
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2023年3月17日13時45分岐阜ダルク新施設口座に送金
新施設の決済口座が開設されたので、当面の運営資金を後援会の口座から送金。けっこうまとまった金額なんで、かなり緊張したよ。
スタッフもほぼ全員が着任。ダルクに関しては、資金以上にスタッフの選任が難しい。
固定費を考えるとどきどきするけどねえ。
2023年3月15日糖尿病検診の日
おはようございます。睡眠7:44時間。今日は半年に一度の糖尿病検診。
5月末刊のゲラ直し中。「このときの徳川家康の子供の数が違います」という指摘に、家康の子供の生年を1人ずつチェックする作業。側室は多すぎて把握できん。『どうする家康』じゃねえよ。すこしは考えろ家康。
薬物依存症リハビリテーションセンター岐阜ダルクの会議終了。2月なのでボランティアの会計士の先生が多忙で会計報告はなし。新施設の進行報告を受け、資金の交通整理をやり、という、非公開だけどルーティンなものです。
プロの作家になる必須のスキルとしては「駄作を世に出す勇気」と「毎回『この作品で消えるかも』という崖っぷちへの慣れ」かなあ。駄作は書かなきゃ駄作になれない。崖っぷちは慣れる。「売れなきゃ消える」んなら、売りゃいいんだから。
「どうして小説を書き始めたか」って? 今でいうADHDで、まともな就労が困難だったからだよ。「なぜ続けているのか」って? 他じゃ雇ってくれねえからだよ。人生がかかってると1作は書ける。だが、生活がかかると何十作と書ける。生活は、人生よりも重いんだ。